2012年02月26日

最近おもうこと

1020hPa、曇かな、とても眠い。

この頃若者、20代中頃の人から40代前半ぐらいの人たちの言説に、Twitterやブログで、共感・共鳴してしまうことがあまりにも多いので、えっ、はて? なんでかなぁ、と。

で。

私の育ちのせいかもしれない、と。

私の両親は今でいうニートさんに近かった。
私の幼年期、父は失業中、母が出稼ぎのバイトで、家事育児は父がしていた。
父は私の育メンさんだったけれど、幼児の私でも気づいたぐらい、当時住んでいた所では珍しいことだった。

私が幼稚園児の頃、両親は小さな潰れた町工場を分割で買取、ごくごく小さな町工場として出発した。
父は私の育メンさんでなくなった。

父が退職年齢の頃、家業を継ぎたがる子供がいなかった。
それで、仕事をやめたがらない母に一年ほど、しつこく製造業の仕事をやめてもらうお願いをして、工場をたたんでもらった。
母は営業に長けていて、国内だけではなく、海外へ販売するつもりでいたようだったから、英語も習っていたし。
それを諦めてもらうのはなかなか、大変で。
あまりにも父が退職に乗り気だったから、母が折れて同意してくれた。

その時の工場の機械一台で、歯科用診療チェア2,3台の歯科診療所が開業できるぐらいだった。
私が歯科医院を開業する時、ごく標準のBMWの車一台の代金ぐらいの歯科用チェアーを見て、母が、金額もかわいらしい機械やな、と鼻先で笑いつついったw。

(頼りない)父と一緒になって、母がなんとかするしかない、という状況がかえって母に経営の面白さを教えることになったのだとおもう。
仕事の実況中継、例えば人の雇い方、下請けの過酷さについて、仕事の進め方、お金の流れ、利益率、景気の観方、世の中のこと等、こういうレクチャーを小学生の時から母から聞かされ、耳だこをたくさんぶら下げてる状態だったというか。
おまけに製造業の内容をがらっと数回変えてくださったし、金額がだんだんレベルアップしていって、母は(ゲイマー)オタクちゃうかな、とおもったことがある。

一方父は退職をとても喜んでいて、当たり前のようにマイペースの規則正しい読書人生活を始めた。
子供らは父の変わりようにぽかんとなった。

二人の生き方は組織とかに属すこともなく、小さい商店主のように小さいながら独立してやる不定形だった。
子供の目から見ても、生きていくのは厳しいことやねんなとおもっていた。
死にものぐるい、という言葉がある時期にはあてはまる仕事ぶりだった。

社会状況が厳しくなったとよくいわれるけれど、もともとあった厳しさが、くっきり出てきたのでは、とおもう。
世の中に余裕がなくなったのかもしれないけれど。
posted by しち−らいおん at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月01日

最近観た映画の備忘録。

1013hPa、小雨、普通

「ヒミズ」「モールス」「灼熱の魂」「ゴモラ」「ユスフ三部作」等を観た。

園子温監督の「ヒミズ」は、去年の震災被災地のシーンが入ってて、とてもよかったとおもう。
大人になろうとしている子供たちの青春映画で、二人の主役さんたちがすばらしかったし、周りの役者さんたちの温かみのあるリアリティの濃い表現に、目が離せなかった。
映画『ヒミズ』の公式サイト→ http://himizu.gaga.ne.jp/

マット・リーブス監督の「モールス」は「ユスフ三部作」と一緒のレンタルDVDで観た。
主人公の少女アビーには、「キック・アス」に出ていたクロエ・グレース・モレッツちゃん。
同じような「ぼくのエリ 200歳の少女」は観ていないけれど。
映画『モールス』公式サイト → http://www.morse-movie.com/
それにしても、寿命はいずれ、200歳ぐらいにのびる可能性はあるみたいだけれど、その前にいろんなことで、人類が絶滅しなければ。

カナダのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画「灼熱の魂」は、中東での政治状況に翻弄される母子を軸にしている。
観客は、私と同世代の人たちが多かったけれど、例えば私の隣の席の同年代日本人カップルさんは二人して中東風の民族衣装でいらっしゃった(ふ〜ん) 。
で、終わり頃からずっと隣の女性が泣かれた(ふん)。
「灼熱の魂」の公式サイト→http://shakunetsu-movie.com/ 

「ゴモラ」はイタリアナポリの裏社会のノンフィクション「死都ゴモラ」を映画化したもの。

トルコのセミフ・カブランオール監督のユスフ三部作、ユスフ壮年期「卵」(2007)、ユスフ青年期「ミルク」(2008)、ユスフ幼年期「蜂蜜」(2010)、は寡黙で静謐、瑞々しい映像。
作り手側からすると、年代が示すような順番が自然なんやろうなぁ、と。
特に幼年期の「蜂蜜」はすばらしく二度も観てしまった。
「蜂蜜」の公式サイト→http://www.alcine-terran.com/honey/
私の中で、この作品は、主人公が幼い少年少女映画部門のベスト入りとなった。

「灼熱の魂」は母の死、「蜂蜜」は父の失踪、そしてともにイスラム圏でのフィクションだけれど、その違いも堪能できて楽しかった。


posted by しち−らいおん at 19:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする